このような悩みを解決できる記事となっています。
ご紹介する「施工管理に向いている女性の特徴」を読めば、あなたが施工管理の仕事に向いているかわかります。
まずは「女性でも施工管理になれるのか?」にご回答しているので、ぜひ読み進めてみてください。
宮本 琉叶
8年目の現場監督です。建設業界のリアルな事情や転職成功の秘訣などを発信していきます。私の記事を読むと最新の仕事事情がわかるため、入社時のギャップを減らせます。
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女性でも施工管理になれるのか?
結論、なれます!むしろ女性の需要は高いと考えられます。
現役で施工管理の仕事をしている私が身をもって需要があると思いました。
施工管理の仕事は、建設現場での工程管理や安全管理、コスト管理、品質管理などを統括する重要な役割です。具体的には、建設機械や資材の確保、現場の作業員数の調整、発注者との打ち合わせ、現場作業者や技術者への指導など、幅広い監督業務が含まれます。無資格でも施工管理業務に携われますが、国家資格の「施工管理技士」を取得することで、現場の管理技術者や建設業の専任技術者として、より高度な業務を担えるようになります。
女性ももちろん施工管理に就くことができ、近年では徐々にその数が増えています。国土交通省が発表した建設業活動実態調査によると、2016年時点で建設業界の女性従業員の割合は全体の12.3%でした。その中で施工管理などの技術職に従事する女性は4.5%と、まだ少数派ではありますが、2010年の3.5%、2015年の4.2%から着実に増加傾向にあります。
政府と民間が連携して「女性が活躍できる建設業」を目指す取り組みの一環として、建設業界で働く全ての女性は「けんせつ小町」と呼ばれるようになりました。さらに、民間企業の中には女性のみで構成された「けんせつ小町工事チーム」を設け、現場での女性の働きやすさ向上や地位向上を目的に活動を進めています。
施工管理の4大業務である工程管理・原価管理・品質管理・安全管理は、特に大規模な建設現場では複数人のチームで行うため、女性ならではの視点を活かせる場が数多くあります。現場での体力的な業務も含まれますが、デスクワークや細かな確認が求められる業務も多いため、女性が活躍できるポジションです。
施工管理にぴったりの転職先13選|残業が少ない転職先の特徴も解説施工管理の仕事:女性でよかったと思う点
職人さんが何かと優しい
一番のメリットは「職人さんが何かと優しいこと」です。
たとえば、以下のことがあります。
- 休憩のたびに缶ジュースを奢ってくれる
- 重いものを持っていたら手伝ってくれる
- 緊張感をなくそうとラフな会話をしてくれる
他にもたくさんあります。
女性が現場にいれば花が生まれますし、男性からしたらやる気がアップします。
Win-Winな関係なのでうまくやっていけます!
名前を覚えてもらいやすい
建設業界で働く女性が感じる利点のひとつは、名前を覚えてもらいやすい点です。
近年、建設業における女性の割合は少しずつ増えていますが、依然として少数派であるのが現状です。
そのため、女性の存在は目立ちやすく、社内はもちろん、取引先や外部の関係者にもすぐに名前を認識してもらえることが多いです。一度名前を覚えてもらえると、その後のやり取りもスムーズになり、コミュニケーションが円滑に進みやすくなるでしょう。
女性のならではの視点を活かせる
女性ならではの視点が活かせる場面があると感じる女性も少なくありません。
女性は細やかな観察力を持つことが多く、これまで気づかれなかった危険箇所を発見し、改善策を提案できる場合があります。
そのきめ細やかな配慮が社内で高く評価されることも多いです。
また、来客が女性である場合には、同性だからこそ親身な提案や話を引き出しやすく、よりスムーズなコミュニケーションが図れるといった利点もあります。
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取引先の女性に頼られやすい
女性特有の視点が役立つと感じる場面は多々あります。女性は、細かな部分まで気配りができることが多く、今まで見過ごされていた危険なポイントを見つけ出し、改善の提案ができることもあります。このような細部への配慮が、社内でも高く評価されることが少なくありません。
さらに、来客が女性の場合には、同性であることから親しみやすさが増し、相手の話を引き出しやすくなるため、より丁寧で親身な提案ができるというメリットもあります。
施工管理の仕事:女性だからきついと思った点
仮設トイレに抵抗があった
建設業界で働く女性が大変だと感じることの一つに、設備に対する不安があります。男性が多い職場では、女性用の更衣室やトイレといった設備が十分に整っていない場合があり、利用できないと不便を感じることが多いでしょう。
しかし、最近では女性の建設業界への参加を促進するため、こうした設備を充実させる企業も増えてきています。また、国も「快適トイレ」の設置を建設現場に推奨しており、補助金も提供されているため、今後はさらに女性が働きやすい環境が整っていくと期待されています。
詰所はタバコの臭いがきつい
現場仕事は10時、15時に小休憩があります。
職人さんはそのときに詰所で休憩します。
その際に施工管理の人は職人さんのところに歩み寄り、現場の進捗状況や図面を渡したりします。
基本職人さんは詰所でタバコを吸っているため、臭いが充満しています。
タバコの臭いが平気なら良いですが、女性は苦手な人が多いでしょう。
対策としてはマスクをして、詰所に入ったり、朝礼後に職人さんに話しかけたりしましょう。
育休や産休のときに不便を感じた
女性が少ないことから、産休や育休の制度が整っておらず、不便を感じることもあるようです。
それでも、育休から復帰する割合は技術職で65.4%、技能職で54.5%、事務職で68.0%と、それぞれ半数以上に達しており、復帰しやすい環境が整っているとも言えます。不安なく働くためにも、入社前に産休や育休の制度について確認しておくことが重要です。
出典:国土交通省「建設業における女性の活躍推進に関する取組実態調査」
ナメられる場合がある
女性の進出が進んでいるとはいえ、建設現場ではまだ軽んじられることもあるようです。
特に、下請け業者などで昔ながらの考えが根強い企業では、その傾向が見られやすいでしょう。
そのため、施工管理として指示を出しても、指示を無視されたり、要望に応じてもらえなかったりすることも少なくありません。
施工管理に向いている女性の特徴
協力してものごとを進めることが好き
施工管理は、多くの人が協力する工事現場の調整役であり、周囲と協力して物事を進めるのが好きな人には向いている仕事です。
調整役として周囲と連携しながら進めることが重要で、自分の指示に従わせようと強引な態度を取ったり、単独で行動したりすると、周囲の理解を得られず、作業が円滑に進まなくなることもあります。
施工管理の仕事に興味があり、体力やコミュニケーション能力がある方は、ぜひ前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
外で体を動かすことが好き
施工管理に向いている女性の特徴のひとつに、体を動かすことが好きである点が挙げられます。施工管理は、主に現場の管理が中心のため、力仕事はそれほど多くありません。
ただし、まったく力仕事がないわけではなく、従業員と一緒に資材を運んだり、作業の補助をする場面もあります。また、季節を問わず、屋外や空調のない場所で過ごすことも多いのが特徴です。
そのため、過度に体を鍛える必要はないものの、ある程度の体力があり、動き回ることが好きな人に向いていると言えるでしょう。
【保存版】施工管理の基本的な一日の流れ|業務をスムーズに進める方法も解説肝が据わっている
少しぐらい意地悪を言われても気にせず、堂々としていられる女性は施工管理に向いているでしょう。自分の指示を無視する職人や、嫌味を言う職人に対しても、時には毅然とした態度で指導できるくらいの度胸があれば、現場でも軽く見られずにすむはずです。
また、施工管理の職場では飲み会が頻繁に開かれることも多く、時にはセクハラ発言に遭遇することもあるかもしれません。そういった場面でも、しっかりと自分の意見を伝え、強気で言い返せるくらいの気持ちを持つことが大切です。
論理的にものを考えることができる(ロジカルシンキング)
物事を論理的に考えられる女性は、工程管理の場面でその力を存分に発揮できます。建設現場では多数の作業が同時進行で進んでおり、細かく工程を追っていくと複雑に重なり合います。そのため、各工程を一つずつ丁寧に管理し、どれかが遅れても他の工程に支障が出ないように組み立てるためには、論理的思考が不可欠です。
女性ならではの施工管理のやりがい
女性が施工管理職で感じられるやりがいには、独自の視点やスキルを活かせる場面が多くあります。細やかな観察力や柔軟なコミュニケーションスキルが求められる建設現場では、女性ならではの気配りが役立つことも多いです。例えば、作業員や取引先と信頼関係を築きながら現場をスムーズに進行させることができる点や、細部まで気を配り安全性や品質管理を徹底する力が発揮できることが、施工管理のやりがいとして挙げられます。
また、少数派だからこそ名前を覚えてもらいやすく、コミュニケーションが取りやすくなることもメリットです。施工管理の職場で、女性が自分らしい視点や特性を活かしながら現場のまとめ役として活躍することで、仕事の達成感や充実感が得られるのも、大きなやりがいの一つです。
女性の施工管理の割合は約6.7%
女性の施工管理者の割合 | 男性の施工管理者の割合 | |
2018年 | 約5.2% | 約94.8% |
2020年 | 約6.7% | 約93.3% |
2022年 | 約6.4% | 約93.6% |
女性も施工管理職に就くことが可能で、年々その数は増加しています。
国土交通省の建設業活動実態調査によると、女性の施工管理従事者は過去3年間で約2%増加しました。
女性が施工管理職で働くことにより、「キャリアを積みやすい」「女性ならではの視点が活かせる」といった利点があるため、今後さらに女性の進出が進むことが期待されます。
参照:国土交通省「建設業活動実態調査(平成29年調査)の結果について」
参照:国土交通省「建設業活動実態調査(平成30年調査)の結果について」
参照:国土交通省「建設業活動実態調査(令和2年調査)の結果について」
施工管理の年収
施工管理の仕事の平均年収は約461万円で、日本の平均年収より高めの傾向があります。
月収にするとおおよそ38万円、初任給は平均21万円ほどです。また、派遣社員やアルバイト・パートの時給はそれぞれ1,890円と1,084円が一般的です。
正社員の給与分布では、428〜488万円の年収帯が最も多く、平均年収461万円もこの範囲に含まれます。全体の年収レンジは307〜790万円と広いため、所属する企業や経験年数、スキルの有無によって収入に大きな差が生じることがわかります。
実際に施工管理で働く女性の体験談(インタビュー形式)
施工管理職で働く女性のインタビューを通して、職場でのやりがいや日々の挑戦、仕事に対するモチベーションなどの実体験を紹介します。リアルな声を通じて、施工管理職を目指す女性にとって参考となる情報や、共感を得られる内容に仕上げることを目指します。
インタビュー概要
インタビュイー:田中 佳奈さん(仮名)30代前半、大手建設会社勤務、施工管理歴8年
- 田中さんが施工管理職を選んだ理由や、仕事に感じるやりがい
- 女性ならではの視点で感じる業務上の工夫や取り組み
- 日々の課題や困難をどのように克服しているか
- 未来のキャリアプランや施工管理に興味がある若手女性へのメッセージ
インタビュー内容
質問1:施工管理職を選んだきっかけは?
- 田中さん:「もともと建物やインフラに興味があり、大学では建築を専攻しました。施工管理は建物が出来上がるまでのすべての工程に関われる職種で、ものづくりに直接携われることに魅力を感じました。」
質問2:仕事に感じるやりがいは?
- 田中さん:「毎日現場で進む工程を見守り、自分の指示や調整が結果として現れる瞬間に大きな達成感があります。特に、完成した建物を見たときは感動しますね。関わったプロジェクトが社会に役立っている実感が持てます。」
質問3:女性ならではの視点で感じる工夫や強みは?
- 田中さん:「私は細かな確認作業やコミュニケーションに注意を払っています。現場には様々な職種や年代の方がいるので、柔軟なコミュニケーションを意識することで、働きやすい環境づくりにも貢献していると思います。」
質問4:現場での課題や困難はありますか?また、どう克服していますか?
- 田中さん:「正直、体力的に厳しいと感じる場面はあります。ただ、定期的に休憩を取り、またチームメンバーと協力しながら業務を進めることでカバーしています。チームのサポートや工夫があれば、体力面のハードルも乗り越えられます。」
質問5:今後のキャリアプランや、同じ道を目指す女性に向けたメッセージをお願いします
- 田中さん:「今後は、さらにスキルを磨いて管理職としての経験を積みたいと思っています。施工管理は体力も必要ですが、協調性や工夫が活かせる職種です。自分らしく活躍できる場なので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてください!」
このインタビューから、施工管理職における女性の視点や工夫が、現場での活躍を支えていることが伝わります。多様なスキルが求められる施工管理職は、性別を問わずに活躍の場が広がっています。
まとめ【女性でも施工管理職は可能!】
建設現場で働く施工管理職は、工程管理や安全管理、コスト管理、品質管理など、現場を総括する重要な仕事です。女性の施工管理従事者は少数派ですが、需要は高く、年々増加傾向にあります。近年、女性ならではの視点が評価され、国や企業による女性の参画促進も進んでいます。例えば、施工管理に必要な細やかな確認や柔軟なコミュニケーションスキルは、女性が得意とするポイントであり、現場で活躍できる要素です。現役の女性施工管理者は、現場での達成感や社会貢献にやりがいを感じ、現場での苦労も工夫やサポートで克服しています。
重要なポイント
- 仕事の役割:工程・安全・コスト・品質管理など、現場を総括
- 女性の視点:細やかな確認や柔軟なコミュニケーションが役立つ
- やりがい:プロジェクト完了の達成感や社会貢献の実感
- 困難な点:体力面の負担や設備面の課題も、工夫やサポートで乗り越えられる
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