【保存版】第二種電気工事士ができること!取得するメリットや将来性を解説

【保存版】第二種電気工事士ができること!取得するメリットや将来性を解説

宮本 琉叶
宮本 琉叶

こんな悩みを解決できます!

第二種電気工事士を一発合格した私が解説します!

ご紹介する「 第二種電気工事士の資格取得方法」を読むと、どのようなスケジュールを立てれば一発合格できるかわかります。

まずは「第二種電気工事士の資格でできる電気工事」を紹介しているので、ぜひ読み進めてみてください!

1. 第二種電気工事士の資格でできる電気工事

第二種電気工事士の資格でできる電気工事

第二種電気工事士は、一般住宅や小規模な店舗・事務所などの低圧電気設備(電圧1000V以下)の工事を行うことができます。具体的には、以下のような工事が可能です。

1.1 一般住宅の電気工事

家庭内の電気工事の大部分は、第二種電気工事士の資格でカバーできます。

1.1.1 コンセントや照明器具の設置・交換

コンセントの増設や交換、照明器具の設置や交換、シーリングライトの取り付けなどは、第二種電気工事士の資格で認められています。

例えば、キッチンに新しいコンセントを増設したり、リビングの照明をLEDに交換したりといった作業が可能です。また、インターホンや防犯カメラ、人感センサーなどの設置も可能です。

1.1.2 配電盤の改修

分電盤のブレーカーの増設や交換も第二種電気工事士の資格の範囲内です。

例えば、IHクッキングヒーターや電気自動車の充電設備を設置するために、分電盤の容量を上げる必要がある場合などに役立ちます。漏電ブレーカーや安全ブレーカーの交換も可能です。

1.1.3 エアコンの設置

家庭用エアコンの設置工事も第二種電気工事士の資格で可能です。エアコンの配線工事や専用コンセントの設置などが含まれます。ただし、冷媒配管工事は冷媒回収技術者などの別の資格が必要になります。

1.2 店舗や事務所の小規模な電気工事

小規模な店舗や事務所の電気工事も、第二種電気工事士の資格で対応できます。

1.2.1 照明の増設や交換

店舗や事務所の照明器具の増設や交換、LED照明への切り替えなども可能です。例えば、店舗の雰囲気を変えるために照明を交換したり、省エネのためにLED照明を導入したりといった作業ができます。

1.2.2 コンセントの増設

パソコンやOA機器などの電源確保のために、コンセントを増設することも可能です。また、LANケーブルの配線工事なども行えます。

工事の種類第二種電気工事士でできること備考
屋内配線電線管やケーブルラックを用いた配線、ボックスへの接続、スイッチやコンセントの設置など住宅や小規模な店舗・事務所などが対象
照明器具の設置シーリングライト、ダウンライト、ブラケットライト、蛍光灯、LED照明などの設置・交換器具の選定や配置設計も重要
換気扇の設置浴室換気扇、トイレ換気扇、レンジフードなどの設置・交換ダクト工事は状況により別途資格が必要な場合も
インターホンの設置テレビドアホン、インターホン親機・子機の設置・交換配線工事や設定も含まれる
電気温水器の設置電気温水器の配線工事、電源接続など給排水工事は別途資格が必要
アンテナの設置テレビアンテナ、BS/CSアンテナの設置・調整高所作業には注意が必要

上記以外にも、第二種電気工事士の資格でできる電気工事は多岐にわたります。

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2. 第二種電気工事士の資格ではできない電気工事

第二種電気工事士の資格ではできない電気工事

第二種電気工事士は、一般住宅や小規模な店舗などの電気工事を担うことができますが、資格の範囲を超える工事は行うことができません。

無資格工事は電気工事士法違反となり、罰則の対象となるだけでなく、火災や感電などの重大な事故につながる危険性があります。

そのため、第二種電気工事士の資格ではできない工事を正しく理解しておくことが重要です。

2.1 高圧電気設備の工事

高圧電気設備(6000Vを超える電圧)の工事は、第一種電気工事士の資格が必要です。第二種電気工事士の資格では、高圧電気設備の工事は一切行うことができません。

2.1.1 変電設備の工事

変電所や受変電設備などの工事は、高圧電気設備に該当するため、第二種電気工事士ではできません。

2.1.2 高圧ケーブルの敷設・接続

高圧ケーブルの敷設や接続工事も、第一種電気工事士の資格が必要です。

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2.2 工場やビルなどの大規模な電気設備工事

工場やビルなどの大規模な電気設備工事は、その規模や複雑さから、より高度な知識と技術が求められます。第二種電気工事士の資格範囲を超えるため、行うことはできません。

2.2.1 動力設備の工事

工場などで使用される電動機やポンプなどの動力設備の工事は、一般的に大規模な電気設備工事に該当し、第二種電気工事士ではできません。

2.2.2 非常用電源設備の工事

ビルなどに設置される非常用発電機や蓄電池などの非常用電源設備の工事も、第二種電気工事士の資格ではできません。

2.3 特殊な電気工事

特殊な電気工事は、専門的な知識や技術、資格が必要となるため、第二種電気工事士では行うことができません。

2.3.1 信号機や電車などの鉄道関連電気設備の工事

信号機や電車などの鉄道関連電気設備の工事は、鉄道事業法に基づく電気工事資格が必要です。第二種電気工事士の資格では行うことができません。

2.3.2 船舶の電気設備工事

船舶の電気設備工事は、船舶職員及び小型船舶操縦者法に基づく電気工事資格が必要です。第二種電気工事士の資格では行うことができません。

2.3.3 航空機の電気設備工事

航空機の電気設備工事は、航空法に基づく資格が必要です。第二種電気工事士の資格では行うことができません。

2.3.4 自家用電気工作物の工事(出力500kW以上)

出力500kW以上の自家用電気工作物の工事は、第一種電気工事士の資格が必要です。電気事業法で定められています。

2.4 その他、第二種電気工事士が行えない電気工事

工事の種類備考
街路灯の設置・改修工事道路管理者からの委託を受けた場合などを除き、一般的には行えません。
太陽光発電設備の連系工事電力会社への系統連系工事は、電気事業法に基づく登録電気工事業者でなければ行えません。
LANケーブルの敷設工事LANケーブルの敷設工事自体は電気工事士の資格がなくても行えますが、コンセントの増設などを伴う場合は第二種電気工事士の資格が必要です。ただし、情報配線に関わる資格を取得していることが望ましいとされています。

第二種電気工事士の資格でできることとできないことを正しく理解し、安全かつ適切な電気工事を心がけましょう。不明な点があれば、一般社団法人 日本電気協会などの専門機関に相談することをお勧めします。

3. 第二種電気工事士の資格を取得するメリット

第二種電気工事士の資格を取得するメリット

第二種電気工事士の資格を取得することで、様々なメリットがあります。就職・転職、独立開業、副業、日常生活など、多岐にわたる場面で役立ちます。具体的には下記の通りです。

3.1 就職・転職に有利

電気工事士は常に需要のある職業であり、第二種電気工事士の資格は就職や転職市場において強力な武器となります。

特に、建設業界や電気工事会社では資格保有者を優遇する傾向が強く、未経験者でも採用される可能性が高まります。資格手当が支給される企業も多く、収入アップにも繋がります。

また、電気工事士の資格は、ビルメンテナンスや設備管理の仕事にも活かすことができます。これらの業界は景気に左右されにくいため、安定した雇用が見込めます。

3.1.1 未経験者へのアピールポイント

未経験から電気工事士を目指す人にとって、第二種電気工事士の資格は大きなアピールポイントとなります。

資格取得を通して、電気工事の基礎知識や技能を習得していることを証明できるため、企業からの評価も高まります。

また、資格取得に向けた努力は、学習意欲や仕事への熱意を示すことにも繋がり、採用担当者に好印象を与えます。

3.1.2 経験者へのキャリアアップ

既に電気工事関連の仕事に従事している人にとっても、第二種電気工事士の資格はキャリアアップに役立ちます。

より高度な電気工事を担当できるようになり、責任あるポジションに就ける可能性も高まります。

また、資格取得によって専門性を高めることで、給与アップや昇進にも繋がります。将来的には、第一種電気工事士の資格取得を目指すことも可能です。

3.2 独立開業が可能

第二種電気工事士の資格を取得すれば、電気工事業者として独立開業することができます。自分のペースで仕事ができ、収入を自分でコントロールできる点が魅力です。また、地域に密着した事業を展開することで、地元への貢献も実感できます。ただし、独立開業には、電気工事の技術だけでなく、経営に関する知識や営業力も必要となります。十分な準備と計画を立てることが重要です。

3.2.1 開業資金を抑えられる

他の業種と比較して、電気工事業の開業資金は比較的少額で済みます。

必要な工具や機材は、段階的に揃えていくことも可能です。また、自宅を事務所として利用することもできるため、初期費用を抑えることができます。

3.2.2 需要が高い

住宅や店舗の電気工事は常に需要があるため、安定した仕事量を確保しやすいというメリットがあります。

口コミや地域ネットワークを活かすことで、顧客基盤を築くことができます。

3.3 副業で収入アップ

本業を持ちながら、副業として電気工事を請け負うことも可能です。

週末や夜間を利用して仕事をすることで、収入を増やすことができます。

また、自分のスキルや経験を活かせるため、やりがいも感じられます。ただし、副業を行う場合は、本業の就業規則を確認し、許可を得る必要があります。

3.3.1 空いた時間を有効活用

副業として電気工事を行うことで、空いた時間を有効活用し、収入を増やすことができます。

自分の都合に合わせて仕事量を調整できるため、ワークライフバランスを保ちながら働くことができます。

3.3.2 スキルアップ

副業で様々な電気工事を経験することで、スキルアップにも繋がります。得られた知識や技術は、本業にも活かすことができます。

3.4 日常生活で役立つ

第二種電気工事士の資格は、日常生活でも役立ちます。

自宅のコンセントや照明器具の設置・交換、ブレーカーの交換などを自分で行うことができるため、電気工事費用を節約できます。また、電気に関する知識が深まることで、電気の安全な使い方を理解し、事故を未然に防ぐことにも繋がります。

メリット詳細
費用節約自宅の電気工事を自分で行うことで、業者に依頼する費用を節約できます。
安全性の向上電気に関する知識が深まることで、感電や火災などの事故を未然に防ぐことができます。
トラブル対応停電やブレーカーの故障など、電気トラブルに迅速に対応できます。

上記以外にも、再生可能エネルギー関連の工事需要増加やスマートハウスの普及といった社会的な変化も、第二種電気工事士の需要増加に繋がると考えられます。資格を取得することで、将来のキャリア optionsを広げ、安定した職業人生を送るための基盤を築くことができるでしょう。

4. 第二種電気工事士の将来性

第二種電気工事士の将来性

第二種電気工事士の資格は、将来性のある資格と言えるでしょう。その理由として、以下の3つのポイントが挙げられます。

4.1 電気工事需要の増加

日本の建物は老朽化が進んでおり、電気設備の改修や更新の需要は増加していくと予想されます。

また、新築住宅や商業施設の建設も継続的に行われており、電気工事士の需要は安定しています。

さらに、電気自動車の普及に伴い、充電設備の設置工事も増加が見込まれます。これらのことから、電気工事士、特に第二種電気工事士の需要は今後も高まっていくと考えられます。

4.2 スマートハウスの普及

IoT技術の発展に伴い、スマートハウスの普及が加速しています。

スマートハウスでは、家電製品や照明、セキュリティシステムなどがネットワークで接続され、より快適で省エネルギーな生活が可能になります。

これらの設備の設置やメンテナンスには、電気工事士の専門知識が不可欠です。第二種電気工事士の資格を持つことで、スマートハウス関連の仕事にも携わることができ、活躍の場が広がります。

具体的には、HEMS(Home Energy Management System)の設置やスマート家電の接続、太陽光発電システムとの連携などが挙げられます。

これらの技術は今後ますます発展していくと予想され、第二種電気工事士の需要も高まるでしょう。

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4.3 再生可能エネルギー関連工事の需要増加

地球温暖化対策として、再生可能エネルギーの導入が積極的に進められています。

太陽光発電システムや風力発電システムの設置工事には、電気工事士の資格が必須です。

第二種電気工事士は、住宅用太陽光発電システムの設置工事などを担当することができます。再生可能エネルギー分野は成長産業であり、将来性が高い分野と言えるでしょう。

今後、さらに再生可能エネルギーの導入が促進されることで、第二種電気工事士の活躍の場はますます広がっていくと予想されます。

例えば、V2H(Vehicle to Home)システムの設置工事なども、電気工事士の需要を高める要因の一つとなるでしょう。蓄電池の設置工事なども増加が見込まれます。

これらの需要増加の背景には、安全性の確保も重要な要素となっています。

電気工事は専門知識と技術を必要とする作業であり、資格を持たない者が行うことは法律で禁止されています。そのため、資格を持つ電気工事士の需要は高く、将来性も有望と言えるでしょう。以下の表に、将来性に関するキーワードと関連する内容をまとめました。

キーワード関連内容
電気工事需要建物の老朽化、新築、EV充電設備
スマートハウスHEMS、スマート家電、IoT機器
再生可能エネルギー太陽光発電、風力発電、V2H、蓄電池

将来のキャリアパスとしては、電気工事会社への就職や独立開業、さらには電気工事の専門性を活かして他の分野への進出なども考えられます。第二種電気工事士の資格は、あなたのキャリアを大きく広げる可能性を秘めていると言えるでしょう。

参考:資源エネルギー庁

5. 第二種電気工事士の資格取得方法

第二種電気工事士の資格取得方法

第二種電気工事士の資格を取得するには、筆記試験と技能試験に合格する必要があります。どちらも毎年2回実施されており、経済産業省が指定する試験機関である一般財団法人電気技術者試験センターが主催しています。

5.1 筆記試験

筆記試験は、電気に関する基礎知識や電気工事に関する法規、配線図の読解などが出題されます。マークシート方式で、四肢択一または五肢択一です。

5.1.1 筆記試験の出題範囲

  • 電気理論(直流回路、交流回路、電気磁気学など)
  • 配線図(単線図、複線図の読解)
  • 電気機器(変圧器、電動機、電熱器など)
  • 電気工事用材料(電線、ケーブル、配線器具など)
  • 電気工事(屋内配線工事、接地工事など)
  • 関係法規(電気事業法、電気工事技術基準、内線規程など)

5.1.2 筆記試験の対策

過去問を繰り返し解くことが効果的です。市販の参考書や問題集を活用し、間違えた問題は解説をよく読んで理解するようにしましょう。また、法改正にも注意が必要です。

5.2 技能試験

技能試験は、実際に電気工事を行う実技試験です。与えられた課題図面に従って、制限時間内に正確かつ安全に電気配線工事を行う必要があります。複線図の完成検査と、欠陥箇所がないかの仕上がり検査があります。

5.2.1 技能試験の内容

候補問題の中から1問が出題されます。公表されている候補問題をすべて練習しておけば、試験に対応できます。

  • 工具や材料の準備
  • 電線の切断、被覆剥ぎ、圧着、接続
  • 器具の取り付け
  • 配線
  • 完成検査

5.2.2 技能試験の対策

技能試験対策には、実習が不可欠です。候補問題を繰り返し練習し、工具の使い方や配線技術を習得しましょう。電気工事士養成施設に通う、または独学で練習キットを購入する方法があります。

5.3 独学か電気工事士養成施設

独学電気工事士養成施設
費用比較的安価高額
時間自分のペースで学習可能決められたスケジュール
メリット費用を抑えられる、自分のペースで学習できる講師の指導を受けられる、実技練習の環境が整っている
デメリット自己管理が必要、質問できない費用が高い、スケジュールが合わない場合がある

独学の場合は、参考書や問題集、技能試験用の練習キットなどを購入する必要があります。

費用は比較的安く抑えられますが、自己管理能力が求められます。わからないことがあっても質問できないため、疑問点を解消するのが難しい場合があります。

一方、電気工事士養成施設に通う場合は、講師の指導を受けながら学習できるため、効率的に資格取得を目指せます。実技練習の設備も整っており、実践的なスキルを身につけることができます。ただし、費用は高額になる傾向があります。

5.4 試験対策と勉強方法

効果的な学習方法としては、以下の方法が挙げられます。

  • 公式ホームページで過去問を確認する:一般財団法人 電気技術者試験センター
  • 参考書や問題集を活用する
  • 技能試験対策キットで実技練習を行う
  • モバイルアプリやオンライン学習サイトを利用する
  • 勉強時間を確保し、計画的に学習を進める
  • 苦手な分野を重点的に復習する
  • 模擬試験を受験して実力チェックを行う

6. 第二種電気工事士に関するよくある質問

第二種電気工事士に関するよくある質問

第二種電気工事士の資格取得を目指す方からよく寄せられる質問とその回答をまとめました。資格の概要や難易度、活用の仕方など、疑問を解消して受験やキャリアプランにお役立てください。

6.1 電気工事士1種との違いは何ですか?

電気工事士1種と2種の違いは、取り扱える電気設備の規模と種類です。1種はすべての電気工事を行うことができますが、2種は一般住宅や小規模な店舗などの低圧屋内配線工事に限定されます。具体的には下記の表の通りです。

項目第二種電気工事士第一種電気工事士
取り扱える電圧低圧(600V以下)低圧・高圧(600V以下、600V超)
作業範囲一般住宅、小規模店舗などの屋内配線工事すべての電気工事(発電所、変電所、工場、ビルなど)
工事例コンセント、照明器具の設置・交換、エアコン設置、配電盤の改修など高圧ケーブルの敷設、変圧器の設置、受電設備の工事など
受験資格制限なし実務経験2年以上、または電気工事士養成施設卒業など

6.2 第二種電気工事士の資格の更新は必要ですか?

第二種電気工事士の資格に有効期限はなく、一度取得すれば更新は不要です。ただし、電気工事の技術や関連法規は常に変化するため、継続的な学習が推奨されます。

6.3 未経験でも取得できますか?

未経験者でも第二種電気工事士の資格は取得可能です。独学でも合格は可能ですが、電気工事の知識が全くない場合は、電気工事士養成施設に通ったり、通信講座を受講したりすることで、効率的に学習を進めることができます。また、技能試験対策として、練習キットを利用することも有効です。

6.4 第二種電気工事士の資格でどんな仕事ができますか?

第二種電気工事士の資格を取得することで、下記のような仕事に就くことができます。

  • 電気工事会社:一般住宅や店舗の電気工事を担当
  • 建設会社:建築現場での電気配線工事
  • ビルメンテナンス会社:建物の電気設備の保守点検
  • 工場の電気保全担当:工場内の電気設備のメンテナンス
  • 独立開業:個人で電気工事事業を営む

6.5 第二種電気工事士の試験の難易度は?

第二種電気工事士の試験は、筆記試験と技能試験に分かれています。筆記試験は、電気に関する基礎知識や法規を問う問題が出題されます。技能試験は、実際に電気工事を行い、その技術が評価されます。合格率は例年50~60%程度です。一般財団法人 電気技術者試験センターの公式サイトで過去問などを確認できます。

6.6 技能試験の練習に必要な工具は?

技能試験では、決められた工具を使用する必要があります。

必要な工具は、VVFストリッパー、電工ナイフ、ウォーターポンププライヤー、プラスドライバー、マイナスドライバー、圧着ペンチなどです。

ホームセンターや電気工事士向けの教材販売サイトなどで購入できます。練習キットには工具がセットになっているものもあります。

6.7 第二種電気工事士の収入は?

第二種電気工事士の収入は、勤務形態や経験、地域などによって異なります。

一般的に、電気工事会社に勤務する場合、年収は300万円~500万円程度と言われています。独立開業した場合、収入は仕事量や経営手腕によって大きく変動します。

7. まとめ【電気工事士2種ができることはたくさんある!】

この記事では、第二種電気工事士ができること、できないこと、資格取得のメリット、将来性、取得方法について解説しました。

第二種電気工事士は、一般住宅や小規模な店舗・事務所の電気工事を担うことができ、コンセントや照明の設置・交換、配電盤の改修、エアコン設置などが可能です。

ただし、高圧電気設備や大規模な電気設備工事、特殊な電気工事は扱うことができません。

資格取得のメリットとしては、就職・転職に有利になるだけでなく、独立開業や副業での収入アップも期待できます。また、日常生活でも役立つ知識・技能を身につけることができます。

将来性は、電気工事需要の増加、スマートハウスの普及、再生可能エネルギー関連工事の需要増加などから、今後も安定した需要が見込まれます。

資格取得方法は筆記試験と技能試験があり、独学または電気工事士養成施設を利用する方法があります。

未経験者でも十分に取得可能な資格ですので、電気工事士に興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

この記事が、第二種電気工事士の資格取得を目指す方の参考になれば幸いです。