施工管理の給料が高い理由5選|平均年収や給与アップにつながる資格も紹介

施工管理の給料が高い理由5選|平均年収や給与アップにつながる資格も紹介

宮本 琉叶
宮本 琉叶

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現役で施工管理の仕事をしている私が詳しく解説します!

ご紹介する「施工管理で高い給料を目指すためにすべきこと」を読めば、年収1,000万円いくための道筋が立てられます。

まずは「施工管理の給料が高い理由5選」をまとめているので、ぜひ読み進めてみてください!

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施工管理の給料が高い理由5選

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各種手当があるため

大規模な現場を担当すると、仕事量が格段に増え、調整業務や工程会議の頻度も高くなります。そのため、小規模な現場と比べて残業が多くなり、結果的に残業手当も多く支給されます。また、必要に応じて休日出勤が発生することもあり、その際は休日出勤手当も加算され、年収の増加につながります。

さらに、施工管理の資格を持っている場合、資格手当が支給されることも多く、基本給だけではなく各種手当が加わることで収入が安定しやすくなります。

危険と隣り合わせの仕事のため

施工管理技士は、工事現場でスムーズな作業進行を支える重要な役割を担い、多くの職人が集まる現場で的確な指示と安全管理を行います。この責任の大きさが高い給与水準の理由の一つです。施工管理技士は、高層ビルやマンションなどの大型プロジェクトを担当することもあります。

建設業は他の業界と比較して事故リスクが高く、特に転落事故が多発し、建築現場の事故の39.1%を占めています。大規模な現場を担当する際には、転落防止のための安全対策が特に求められます。

施工管理技士は、現場の管理業務を担当し、自身も現場にいるため、落下物などに対する注意が欠かせません。建設作業自体は行わなくても、現場特有のリスクに備えて安全意識を高く持つ必要があります。

一級の施工管理技士の資格を持っているため

施工管理の仕事には、国家資格である「施工管理技士」があります。資格がなくても業務に携われますが、有資格者は担当できる業務範囲が広がり、給与も高くなる傾向にあります。

施工管理技士の資格は「二級」と「一級」に分かれており、難易度が高い一級資格を持つ人ほど収入も高くなりがちです。また、一定以上の規模の工事では施工管理技士の資格が必要なため、資格がないと担当可能な現場が制限されるのが現状です。

二級資格では一部の業務に制限がありますが、一級資格を持つと大規模な工事も担当できるため、ゼネコンなどの大企業から重宝され、自然と年収も上がる傾向にあります。

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残業や休日出勤が多いため

施工管理の仕事では、残業や休日出勤が多く、それに伴って時間外手当や休日出勤手当が支給されるため、給与が増える傾向にあります。1日の労働時間は会社の運営体制や工事の状況によって変わりますが、10時間を超えることも珍しくありません。

施工管理の勤務時間が長くなる理由は、工事の進行に合わせて業務を行うためです。例えば、工事の開始前に出勤して朝礼や引継ぎを行い、工事中は現場を巡回し、終了後には事務処理や社内ミーティングを行うため、工事時間に加えた業務時間が必要となり、一般的な8時間勤務を超えることが多くなります。

さらに、施工管理には休日出勤が発生しやすい傾向があります。担当工事は天候の影響を受けやすく、遅れを取り戻すために休日を使って作業を進めるケースもよく見られます。また、工事が大規模であればあるほど、調整やトラブル対応に多くの時間が必要となり、残業や休日対応が必要になることも少なくありません。

キャリアアップによる昇給があるため

施工管理の仕事は、実務経験を積むことで大幅な給与アップが期待できる職種です。経験を重ねることで、大規模なプロジェクトにおいて所長や現場代理人といった責任あるポジションに就くチャンスが増えます。

また、施工管理において重要な施工管理技士1級資格の取得には実務経験が必要です。この資格を取得すると、より責任の重い業務を任される機会が増え、さらなる収入アップにつながりやすくなります。実績と資格があれば、キャリアの幅を広げ、収入向上を目指せる点が施工管理の大きなメリットです。

施工管理の平均年収

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施工管理職の平均年収は約461万円で、日本の平均年収よりも高い傾向にあります。月収に換算すると約38万円、初任給はおよそ21万円が一般的です。派遣社員やアルバイト・パートの平均時給は、それぞれ1,890円と1,084円程度とされています。

正社員の年収分布で最も多いゾーンは428万円から488万円で、平均年収の461万円もこの範囲内に位置します。全体の給与レンジは307万円から790万円と幅広く、企業規模や経験、スキルの有無によっても収入に差が生じやすい仕事です。

出典:施工管理の仕事の平均年収は461万円/平均時給は1,084円!給料ナビで詳しく紹介|求人ボックス

【施工管理】給与アップにつながる資格

【施工管理】給与アップにつながる資格

施工管理技士

施工管理技士には、以下の7つの種類があります。

  • 建築施工管理技士
  • 土木施工管理技士
  • 管工事施工管理技士
  • 電気工事施工管理技士
  • 電気通信工事施工管理技士
  • 造園施工管理技士
  • 建設機械施工管理技士

これらはいずれも国家資格で、1級と2級が設定されています。試験の難易度は科目によって異なり、合格率は30%から50%程度と幅があるため、科目によって難しさが変わります。受験する科目が決まったら、最新の試験情報を確認するのがおすすめです。

電気工事施工管理技士

電気工事施工管理技士は、電気系統を扱う現場で活躍するために有用な資格です。1級・2級ともに合格率は40%から50%で、難易度は普通からやや高めと言えます。

受験には一定の資格条件があるため、事前に自分が対象となるか確認することが大切です。電気工事現場の管理プロフェッショナルを目指すなら、取得を検討したい資格です。

建築施工管理技士

建築施工管理技士は、建築現場での施工管理に携わるための資格で、取得することで幅広い知識を習得でき、所長のポジションへの道も開けます。

この資格には1級と2級があり、それぞれ1次試験と2次試験が課されます。2次試験の合格率は、2級で50%、1級で約30~40%と難易度は高めです。

確実に合格を目指すためには、十分な勉強と対策が求められます。

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施工管理で高い給料を目指すためにすべきこと

施工管理で高い給料を目指すためにすべきこと

実務経験を積む

未経験から施工管理の仕事に就いた場合、まずは実務経験を少しずつ積み重ねることが大切です。最初の段階では不明点が多く、給料も低めかもしれませんが、経験を重ね、できることが増えるにつれて給与も上がっていきます。

未経験者が学ぶべき基本は、「工程管理」「原価管理」「品質管理」「安全管理」という施工管理の四大管理です。

  • 工程管理:工事全体のスケジュールを把握し、納期までに建物を完成・引き渡しできるように調整します。
  • 原価管理:人件費や資材費などを管理し、予算内で工事を進めるための費用管理を行います。
  • 品質管理:建物が規定の基準を満たすよう、作業のクオリティをチェックしながら進めます。
  • 安全管理:事故防止のための対策や安全な作業環境の維持に努めます。

一度にすべてを覚えるのは難しいため、ひとつずつ確実に学んでいくことが大切です。

大きい企業に転職する

多くの業界と同様、施工管理でも大企業で働く人ほど給与が高くなる傾向があります。そのため、現在中小企業に勤めているなら、大企業への転職を検討することをおすすめします。

大企業への転職は難しそうに思えるかもしれませんが、施工管理技士の資格を取得すれば、その可能性が大きく高まります。企業にとって、施工管理技士の有資格者を採用することには多くのメリットがあるためです。

また、大企業で働くと、より大規模なプロジェクトに携われる機会が増え、さらなるやりがいを感じられるでしょう。

ゼネコンに転職

ゼネコンは施主から工事一式を請け負い、下請け会社に工事を分配する企業です。そのため、同じ施工管理技士として働く場合でも、下請け会社よりゼネコンに勤めた方が年収が高くなる傾向にあります。

年収アップを目指すなら、施工管理技士一級の資格を取得後にゼネコンを中心に転職活動を進めるのがおすすめです。資格を持つことで転職市場での価値が上がり、ゼネコンの求める人材として自分をアピールできます。

また、ゼネコンでは施工管理技士一級の取得者が求められることが多く、新卒でゼネコンへの就職が難しかった場合でも、経験を積み資格を取得することで転職の可能性が広がります。

二級施工管理技士を取得する

施工管理でキャリアアップを目指すなら、まずは施工管理技士二級の資格取得がおすすめです。無資格者と比べると、担当可能な現場が増えるため、業務の幅を広げやすくなります。企業側から見ても、任せられる業務が増えるため、昇進や昇給にも有利に働くでしょう。

反対に、施工管理技士二級の資格がないとキャリアアップは難しいといえます。さらに上位資格である一級を取得する際にも、二級資格が重要なステップです。

また、施工管理技士は国家資格であり、資格を取得することで転職市場でも有利になります。現在の勤務先だけでなく、建設業界全体で役立つ資格です。

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施工管理技士一級の取得

施工管理技士一級は、施工管理業界で最も権威ある資格で、取得すれば大規模プロジェクトを担当できるため非常に需要が高く、転職市場でも有利です。結果として、年収アップも期待できるでしょう。

しかし、施工管理技士一級は難易度も高く、業務をこなしながら勉強時間を確保する必要があります。また、二級資格取得から5年経過しないと一級試験の受験資格を得られない点にも注意が必要です。

受験資格が得られる前からでも学習を始めることが可能なので、少しずつ知識を積み重ねることが合格への近道です。

施工管理の仕事内容

施工管理の仕事内容

安全管理

安全管理は、建設現場で作業員の安全を守るための重要な業務です。建設工事は常に危険が伴うため、作業員は身体的リスクにさらされています。施工管理者は、現場の安全な環境や設備を整え、作業員の安全を確保する役割を担います。

安全管理の主な業務には、手すりや消火器の設置、機材の定期点検、作業員に対する安全教育(ヒヤリハット対策など)、健康管理、安全パトロールなどがあります。これらの対策を通じて、建設現場での事故防止が図られています。

品質管理

品質管理は、建設プロジェクトにおいて、成果物が仕様書や設計書に沿った品質基準を満たすよう管理する重要な業務です。

具体的には、使用する資材の寸法や品質が仕様書の基準をクリアするよう確認しながら施工を進めます。

さらに、完成後の建物に対して品質評価試験を行い、強度や仕上がりが基準を満たしているかを確認し、品質の確保を徹底することも品質管理の重要な役割です。

原価管理

原価管理は、工事にかかる人件費や資材費といった原価を予算内で抑えるための重要な業務です。工事で必要なコストを詳細に管理し、予算オーバーを防ぐ役割を担います。

また、予算に影響を及ぼす問題が発生した場合には、計画や工程を見直し、予算内に収まるよう軌道修正を行います。工事の予算を超過すると企業の利益が減少するため、原価管理は正確かつ慎重に進めることが求められます。

工程管理

工程管理は、建設作業の進行方法や必要な作業員数、重機の手配などを計画し、予定通りの工期で建物が完成するようスケジュール管理を行う業務です。

工事が開始されると、計画通りに進むよう日々の作業を監督し、スケジュールを維持します。工程管理が適切に行われていないと、工期遅延につながるリスクがあります。

また、工事規模が大きくなるほど工程管理の複雑さも増すため、豊富な経験や専門的な知識が不可欠です。

施工管理の離職率

厚生労働省の令和2年度雇用動向調査によると、令和2年に「建設業」で新たに就職した人は277万1,000人で、前年より25万人増加しました。

一方、離職者数は261万9,000人で、前年から11万1,000人増えています。入職率は10%、離職率は9.5%と、他業種と比較して特に高い数字ではありません。

これは、建設業界で働き手が少なく、離職者の数も他職種に比べて少ない傾向があるためです。しかし、入職者数が少ないことによる業界全体の高齢化が深刻な課題となっています。

出典:施工管理の離職率は高い? 低い?土木業界の離職問題とは

まとめ【施工管理の給料が高い理由を理解しましょう!】

施工管理の給料が高い理由

施工管理職が高い給与水準を維持しているのは、特有の業務内容や資格の取得、責任の大きさに起因しています。建設現場での安全管理やスケジュール調整、予算管理など多岐にわたる業務を担うため、専門的な知識と高いスキルが求められます。特に大規模なプロジェクトでは、一級施工管理技士などの資格が必須となり、取得者は転職市場での価値も高く、給与が上がる傾向にあります。また、残業や休日出勤が多いことから、手当が収入を底上げします。業務経験を積み、スキルを高めることでさらに昇給が見込まれる職種です。

重要なポイント

  • 各種手当:残業手当や資格手当、休日出勤手当が加算される
  • 危険性:工事現場での高い事故リスクに対応する業務のため
  • 資格の重要性:一級施工管理技士資格の取得により収入が増加
  • 長時間勤務:残業や休日出勤が多く、それに伴い収入が増える
  • キャリアアップのチャンス:経験を積むほど昇給の可能性がある

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