施工管理は現場に出ないのか?仕事内容や求められる力を紹介

施工管理は現場に出ないのか?仕事内容や求められる力を紹介

  • 「施工管理は現場に出ないのかな?」
  • 「現場に出ない人のメリットってなんだろう……」
  • 「施工管理の仕事内容が知りたい」

などとお考えではありませんか?

本記事では、現場に出ない人の特徴や現場に出ない人のメリット・デメリット、施工管理の仕事内容、施工管理の仕事がきついと感じる理由について解説します。

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宮本 琉叶

8年目の現場監督です。建設業界のリアルな事情や転職成功の秘訣などを発信していきます。私の記事を読むと最新の仕事事情がわかるため、入社時のギャップを減らせます。

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目次 閉じる

  1. 施工管理は現場に出ないのか?
  2. 【施工管理】現場に出ない人の特徴
  3. 【施工管理】現場に出ない人は事務所で何をしているのか?
  4. 【施工管理】現場に出ない人のメリット
  5. 【施工管理】現場に出ない人のデメリット
  6. 施工管理の仕事内容
  7. 施工管理で求められる力
  8. 施工管理の仕事がきついと感じる理由
  9. まとめ

施工管理は現場に出ないのか?

施工管理は現場に出ないのか?

結論、現場に出ます。

しかし、一日中現場に出ていては、図面作成や打ち合わせが出ないので、デスクワークと現場作業のバランスが非常に大事になってきます。

人によっては日中は職人さんに呼ばれるので、職人さんが帰宅した後にデスクワークをする人もいます。

それでは、疲れて脳が動かないし、残業が増えるだけなので意味ありません。

日中になるべくデスクワークをして、夜は書類整理を軽くするのが理想の施工管理の姿です。

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【施工管理】現場に出ない人の特徴

【施工管理】現場に出ない人の特徴

現場に出ない人の特徴は以下のとおりです。

  • 職人さんの疑問をすべて図面に落とし込める人
  • 今日の現場の動きを頭でイメージできる人
  • 事務作業に追われている人
  • 現場代理人の人

順番に解説します。

職人さんの疑問をすべて図面に落とし込める人

現場に出ない施工管理者は、職人が持つ疑問や問題を図面やドキュメントに落とし込む能力が非常に高いです。

このスキルは、現場とオフィス間のコミュニケーションの橋渡しとして非常に重要で、図面の正確性がプロジェクトの成功に直結します。彼らは詳細な仕様書作成や修正を通じて、現場の作業がスムーズに進むように支援します。

今日の現場の動きを頭でイメージできる人

効果的な施工管理を行うためには、現場の状況を正確に把握し、それを頭でイメージできる能力が求められます。

現場に出ない施工管理者でも、オフィスから現場の進捗や問題を把握し、適切な指示やアドバイスを行うことができます。これには高度な経験と洞察が必要であり、プロジェクト全体の流れを理解していなければなりません。

事務作業に追われている人

現場に出ない施工管理者の多くは、事務作業に多くの時間を費やしています。

これには、プロジェクトの計画、スケジューリング、予算管理、契約書の作成や更新などが含まれます。彼らはプロジェクトの後方支援を行い、現場作業が計画通りに進むように必要な資料を整備し、関連するすべてのステークホルダーとのコミュニケーションを保ちます。

宮本 琉叶
宮本 琉叶

なるべく日中に事務作業を終わらせて定時で帰りましょう。

現場代理人の人

現場に出ない施工管理者の中には、現場代理人としての役割を果たすこともあります。

彼らは現場の代わりにオフィスでプロジェクトの監督を行い、必要に応じて現場監督や職人と連携を取ります。現場代理人は、現場の監督者と密接に協力し、プロジェクトの詳細を把握し、適切な決定を下す責任を持ちます。

【施工管理】現場に出ない人は事務所で何をしているのか?

【施工管理】現場に出ない人は事務所で何をしているのか?

現場に出ない人は事務所で以下のことをしています。

  • CAD操作
  • プレゼンテーション
  • 文書作成

順番に解説します。

CAD操作

コンピュータ支援設計(CAD)は、施工図面の作成や修正に活用されます。施工管理者は、CADを用いて設計図を確認し、必要な修正や変更提案を行うことで、現場作業が正確に設計通りに進行するようサポートします。

このように、CADのスキルは、建設プロジェクトの効率性と精度を向上させる上で不可欠です。

プレゼンテーション

施工管理者は、プロジェクトの進捗状況や計画の変更を関係者に共有するため、プレゼンテーションを行うことが多くあります。効果的なプレゼンテーションは、プロジェクトの目的や現状を明確に伝え、チームの理解と協力を得るために重要です。

文書作成

施工管理者は、工事に関わるさまざまな書類を作成する必要があります。これには、工程表や安全対策計画、品質管理計画、進捗報告書などが含まれます。

これらの書類は、プロジェクトの進行を記録し、関係者間での情報共有を支える重要な役割を果たします。また、法的な証拠としての役割もあるため、正確かつ詳細に作成することが求められます。

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【施工管理】現場に出ない人のメリット

【施工管理】現場に出ない人のメリット

現場に出ない人のメリットは以下のとおりです。

  • 日中に事務作業できるので残業時間が減る
  • 体が疲れない
  • 危険な場面に遭遇する確率を極限まで減らせられる
  • 日焼けしない

順番に解説します。

日中に事務作業できるので残業時間が減る

現場に出ない施工管理者は、日中に集中して事務作業を行うことができます。これにより、効率的な時間管理が可能となり、残業時間の削減につながります。プロジェクトのスケジュール管理、予算管理、品質管理などの重要な業務を計画的に進めることができるため、労働時間外に仕事を持ち帰ることが少なくなります。

体が疲れない

現場監督と比べて、オフィスでの作業は肉体的な負担が少ないです。重い機材を扱うことや、長時間の立ち仕事がないため、体へのストレスが格段に減ります。このため、職場での疲労感が少なく、仕事の効率も向上することが期待できます。


危険な場面に遭遇する確率を極限まで減らせられる

建設現場は多くのリスクを伴います。高所作業、機械操作、物理的な障害物など、多数の危険が潜んでいます。現場に出ることなくオフィスで業務を遂行することで、これらのリスクから身を守ることが可能です。安全な環境で仕事をすることは、職員の健康と安全を確保する上で非常に重要です。

日焼けしない

現場作業では、長時間の屋外作業が避けられず、日焼けが避けられない要素の一つです。オフィスでの作業では、このような環境にさらされることなく、肌を保護することができます。特に夏場の強い日差し下での作業は、肌へのダメージだけでなく、熱中症のリスクも伴います。

【施工管理】現場に出ない人のデメリット

【施工管理】現場に出ない人のデメリット

現場に出ない人のデメリットは以下のとおりです。

  • 現場の動きが変わってもすぐに気付けない
  • 職人さんとの信頼関係を築きにくい
  • 事務所でサボっていると思われる
  • 運動不足になる

順番に解説します。

現場の動きが変わってもすぐに気付けない

現場に直接出ていない施工管理者は、現場の状況が変化した際にそれをすぐに察知することが難しいことがあります。通信の遅延や情報の不足が原因で、重要な変更や問題が発生しても迅速な対応ができない場合があります。これにより、プロジェクトの遅延やコストの増加につながるリスクが高まります。

職人さんとの信頼関係を築きにくい

現場に頻繁に出る施工管理者は、職人と直接顔を合わせる機会が多く、それによって信頼関係を築きやすくなります。一方で、オフィスに留まることが多い施工管理者は、職人との直接的なコミュニケーションが少なくなるため、信頼関係の構築に時間がかかることがあります。これがチームワークやプロジェクトの効率に影響を与える可能性があります。

事務所でサボっていると思われる

現場から離れて事務所で作業をしていると、他のスタッフや職人から見て「サボっている」と誤解されることがあります。この誤解は、職場内の人間関係に悪影響を及ぼすことがあり、プロジェクトの士気にも影響する可能性があります。

宮本 琉叶
宮本 琉叶

職人さんから「また事務所でサボっとるなw」っていじられます。

運動不足になる

現場作業は肉体的な活動を伴うため、自然と運動量が確保されます。しかし、オフィスにいることが多い施工管理者は、運動不足になりがちです。これは健康への悪影響を及ぼすだけでなく、長時間の座り作業は生産性の低下を招くこともあります。

施工管理の仕事内容

施工管理の仕事内容

施工管理の仕事内容は以下のとおりです。

  • 工程管理
  • 品質管理
  • 安全管理
  • 原価管理

順番に解説します。

工程管理:プロジェクトのスケジュール保持

工程管理は、建設プロジェクトにおけるスケジュールの確保と進行の監視を指します。この管理は、効率的な人員配置、適切な機械の手配、そしてタスクの進行状況のチェックを含みます。工程表に従って各作業が適切に進行することを保証し、遅延が発生しないように努めます。工程管理が不十分な場合、プロジェクトの遅延が発生し、結果的にコスト増加につながる可能性があります。

安全管理:作業場の安全確保

安全管理は、建設現場の作業員の生命と健康を守るために不可欠です。適切な安全装備の提供、危険なエリアへの警告看板の設置、使用する機材の定期的な安全点検を行い、事故のリスクを最小限に抑えます。さらに、ヒヤリハット(危険予知)の事例を共有し、安全意識の高い作業環境を維持することが求められます。

品質管理:建設品質の維持と評価

品質管理は、使用される材料が設計仕様を満たしていることを保証し、建設プロジェクトの品質を維持するためのプロセスです。材料の寸法、品質、そして建物が完成した際の強度や耐久性が規定基準に適合するかを評価します。これにより、建設物の長期的な性能と安全性が保たれることを目指します。

原価管理:コストの効率的な管理

原価管理では、建設プロジェクトの経済性を高めるために、予算内での完了を目標に設定します。具体的には、人件費、材料費、その他の経費を監視し、予算超過を防ぐための措置を講じます。予算と実績の差異が生じた場合には、その原因を分析し、適切な対策を立てることでプロジェクトの利益を最大化します。

施工管理で求められる力

施工管理で求められる力

施工管理で求められる力は以下のとおりです。

  • 専門的な力
  • コミュニケーション能力
  • マネジメント力

順番に解説します。

マネジメント力:複雑なプロジェクトの指揮と実行

施工管理者は、建設プロジェクトを成功に導くための重要な役割を担います。これには、プロジェクトのスケジュール策定、予算管理、リソースの最適化、リスク予測と対策が含まれます。効率的なタスク配分と正確な進捗監視を行い、計画に基づいて目標達成を目指します。マネジメント力が高い施工管理者は、全体の流れを正確に把握し、プロジェクトを時間内かつ予算内で完了させる能力が求められます。

専門的な技術知識:技術的課題への対応能力

建設現場では予期せぬ技術的問題が頻繁に発生するため、施工管理者には高い専門知識が必須です。建築や土木工学の基本的な理解に加えて、現場での問題解決能力や変更管理への対応が不可欠です。また、新しい建設技術や方法に敏感であり、これらをプロジェクトに統合し、現場に適切に活用する柔軟性も求められます。

コミュニケーションスキル:多様な関係者との効果的な連携

施工管理では、クライアント、建築士、エンジニア、職人といった多様なステークホルダーとのコミュニケーションが頻繁に行われます。これらの異なるバックグラウンドを持つ人々との効果的な対話は、プロジェクトの成功に直接影響します。ミーティングの運営、報告書の作成、問題解決の際の意見交換など、円滑なコミュニケーションを実現することは、工事の進行における透明性と効率の向上をもたらします。

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施工管理の仕事がきついと感じる理由

施工管理の仕事がきついと感じる理由

施工管理の仕事がきついと感じる理由は以下のとおりです。

  • 労働時間が長い
  • 休みが少ない
  • 体力的にきつい
  • 職人さんとのやりとりが大変
  • 転勤や出張がある会社が多い
  • 在宅勤務ができない可能性が高い
  • 雑用が多い
  • 給料が仕事に見合わない
  • 学ぶことが山ほどある

順番に解説します。

労働時間が長い

施工管理職はプロジェクトの繁忙期や竣工間際に特に長時間労働が発生しがちです。これにより、定時で帰ることが困難になり、ワークライフバランスを求める人にとっては厳しい職場環境となります。

休みが少ない

多くの施工管理のポジションでは土曜日も勤務があるため、年間の休日数が少なくなる傾向にあります。完全週休2日制を望む人には不向きな可能性があります。

体力的にきつい

施工管理の業務は、多くの場合現場での立ち仕事が中心となるため、体力を要求されます。特に夏場の暑い時期には長袖の作業服を着用する必要があり、体力的に厳しいと感じることが多いです。

職人さんとのやりとりが大変

職人との直接的なコミュニケーションはストレートであり、慣れない間は特に難しいと感じることがあります。しかし、これは時間とともに改善されることが一般的です。

転勤や出張がある会社が多い

特に大手の建設会社では、プロジェクトによっては全国各地への転勤や長期出張が必要になることがあります。家族と離れることが多いため、この点も検討が必要です。

在宅勤務ができない可能性が高い

施工管理の職種は現場の仕事が多いため、在宅勤務の機会がほとんどありません。ただし、ICT技術の進展により状況は少しずつ変わりつつあります。

雑用が多い

施工現場では、管理業務以外にも雑用が多く発生します。これには現場の清掃や資料整理などが含まれ、始めのうちは特に多くの雑用を担当することになります。

給料が仕事に見合わない

施工管理の仕事は責任が重く、繁忙期には残業が多くなることもありますが、その労働に対する給与が見合わないと感じることがあります。特に若手や未経験者では満足のいく給与を得られないことも。

学ぶことが山ほどある

施工管理のキャリアアップには資格取得が欠かせませんが、そのための勉強は多大な時間と労力を要します。忙しい中での資格勉強は、かなりの努力が必要です。

まとめ

施工管理者は現場に出ることが多いですが、デスクワークも重要な業務の一環です。図面作成や打ち合わせなどの事務作業は、現場作業とのバランスが求められます。

日中に現場で職人から呼ばれることが多いため、効率的にデスクワークを進めるためには、夜に書類整理を軽く済ませるのが理想的です。現場に出ない施工管理者も、職人の疑問を図面に落とし込むスキルや、現場の状況を頭でイメージする力が必要です。事務作業が多く、予算やスケジュールの管理、関係者との調整も重要な業務です。

現場に出ないことには、残業時間が減り、危険な場面に遭遇する確率が低くなるというメリットがあります。

しかし、現場の動きに気付くのが遅れることや、職人との信頼関係を築きにくいというデメリットもあります。

特に重要な部分
  • デスクワークと現場作業のバランスが重要
  • 図面作成や事務作業でプロジェクトをサポート
  • 現場の状況をイメージできるスキルが必要
  • 残業が減り、危険を避けられるメリット
  • 職人との信頼関係が築きにくいデメリットも