- 「現場監督の持ち物が知りたい」
- 「現場監督の道具選びのポイントを教えてください」
- 「現場監督がもらって嬉しいものってなんだろう」
などとお考えではありませんか?
本記事では、現場監督の持ち物と併せて、作業効率アップなアイテムや道具選びのポイントを解説します。
最後まで読むと、作業効率が上げるアイテムがわかります。
宮本 琉叶
8年目の現場監督です。建設業界のリアルな事情や転職成功の秘訣などを発信していきます。私の記事を読むと最新の仕事事情がわかるため、入社時のギャップを減らせます。
【現場監督の持ち物】現場に持っていくもの
現場に持っていくものは以下のとおりです。
- 安全靴・ヘルメット
- 安全帯
- 手袋
- 腰袋
- スケール
- 手持ちライト
- カッター・鉛筆
順番に解説します。
安全靴・ヘルメット
基準:ヘルメットはJIS規格に準拠したものを選び、安全靴も足の保護と快適さを確保するために重要です。
メンテナンスのしやすさ:安全靴は複数持っておくと交換や清掃が容易になり、衛生的にも推奨されます。
安全帯
重要性:建設現場での高所作業では、安全帯の着用が法律で義務付けられており、特に高さ5メートル以上ではフルハーネス型が必須です。
事故防止:墜落事故を防ぐためにも、品質の高い安全帯を選ぶことが命を守る上で重要です。
手袋
用途と種類:搬入搬出作業や資材の取り扱いには手袋が必須です。スリップ防止付きの手袋は安全で作業効率も向上します。
特徴:スマートフォン対応手袋も市場にはあり、現場での連絡が多い方には特に便利です。
選び方:耐久性や快適さ、機能性を考慮して自分に合った手袋を選ぶべきです。
腰袋
用途:現場で必要な工具や小物をすぐに取り出せるように、腰袋は現場作業者にとって必須のアイテムです。
選び方:持ち運ぶアイテムの量や種類に合わせて、サイズやデザインを選ぶことが重要です。
スケール
種類:スチールやアルミ製のテープメジャーが一般的で、磁石付きの爪や落下防止機能付きのものもあります。
選び方:使用する環境や予算に応じて、最適な長さと機能を持つスケールを選定します。
手持ちライト
重要性:通電されていない新しい建設現場や改修現場では、手持ちライトが安全確保のために非常に重要です。
選び方:明るさや持続時間、耐久性を考慮して選ぶことが推奨されます。
カッター・鉛筆
用途:材料の梱包解体や現場内での指示マーキングには、カッターと鉛筆が頻繁に使われます。
特徴:鉛筆の代わりにシャープペンシルを使う場合は、芯が折れにくい太めのものがおすすめです。
【現場監督の持ち物】便利なアイテム
便利なアイテムは以下のとおりです。
- コンパクトインナーダウン
- 電熱式インナー手袋
- 安全帯サポートベルト
順番に解説します。
コンパクトインナーダウン
現場監督の仕事は待機時間が長く、寒さが問題となることも多いです。薄型のインナーダウンは作業着の下に着用可能で、保温性が高く、動作の邪魔にならずに身体を温かく保ちます。
電熱式インナー手袋
寒冷地での作業中、手の冷えは避けられない問題です。電熱式インナー手袋を軍手の内側に装着することで、厳しい冬の条件下でも指先を暖かく保つことが可能です。
安全帯サポートベルト
安全帯が正しくフィットしないと、身体への摩擦や痛みが生じがちです。安全帯サポートベルトを装着することで、このような不快感を軽減し、作業の快適性を保ちます。
【現役現場監督監修】現場監督と施工管理の違いとは?|仕事内容も紹介?【現場監督の持ち物】作業効率アップなアイテム
作業効率アップなアイテムは以下のとおりです。
- タブレット端末
- レーザー距離計
- レーザーポインター
- ホワイトボード
- ツールボックス
- 電工バケツ
順番に解説します。
タブレット端末
紙の図面が持つ紛失や破損のリスクを回避できるため、タブレット端末によるデータのデジタル化が推奨されます。PDFへの直接書き込みが可能なペンシル機能付き端末は、会議や現場での打ち合わせをさらに効率的にします。
レーザー距離計
従来のスケールに比べて高速で正確な距離測定を実現します。初心者でも扱いやすい操作性で、現場の効率を大幅に向上させることができます。
レーザーポインター
レーザーポインターを使用すると、現場での指示が明確になり、具体的な箇所の説明や指摘が容易になります。これにより、誤解を防ぎながらスムーズなコミュニケーションが可能です。
ホワイトボード
コンパクトなホワイトボードは、写真撮影用の黒板の代替品として活躍します。現場監督が自ら写真を撮る際に便利なよう、長いハンドルが付いたモデルも市場に出ています。
ツールボックス
工具を一か所にまとめて保管するための便利なアイテムは、ツールボックスです。移動時に考慮すると、幅600㎜のボックスが推奨されます。幅900㎜のボックスには工具が多く詰まりすぎると、重量が増して移動が困難になることがあります。
積み重ねが可能な平坦な上面を持つツールボックスを選ぶと良いでしょう。
ツールが増えるにつれて、ボックスの数も必要に応じて増やすことが可能です。倉庫での収納を効率よく行うためにも、積み重ね可能なタイプが有効です。
平たんな天板を持つツールボックスは、テーブルや椅子としても使用でき、書類へのサインや休憩時の座席として現場で大変役立ちます。
電工バケツ
このアイテムは、現場で使用する工具を一括して運ぶために便利です。
ツールボックスは車での輸送や、倉庫や作業現場での整理整頓に役立ちます。一方で、電工バケツは具体的な作業場所まで工具を持ち運ぶ際に使用されます。
現場監督は、職人と比べて多くの工具を常に持ち歩くわけではありませんが、現場での様々な作業に必要な道具を使用します。ラチェット、墨壺、マーカーなどの専門的な道具や、養生テープ、カッター、小型のほうきなど、細かくて紛失しやすいアイテムを一箇所にまとめて運ぶことが可能です。
現場代理人の兼務が可能な条件|現場代理人の仕事内容も紹介【現場監督の持ち物】お悩み解決グッズ
お悩み解決グッズは以下のとおりです。
- 熱中症対策グッズ
- 日焼け対策グッズ
- 新型コロナウイルス対策グッズ
順番に解説します。
熱中症対策グッズ
夏季の建設現場作業は極めて厳しい暑さの中で行われます。熱中症を防ぐために、ファン付きの冷却作業着の使用が推奨されます。内蔵されたファンによって衣服内に風が送り込まれ、猛暑の中でも作業を快適に進めることができます。
さらに、汗をすばやく拭き取るタオルや冷感効果のあるシート、冷却スプレーを使うことも、高温環境下での健康管理に役立ちます。
日焼け対策グッズ
日焼け対策は、特に屋外で働く現場監督にとって重要です。日焼け止めの使用を心がけることで、長時間の太陽下作業における肌へのダメージを防げます。近年、女性現場監督も増加しており、日焼け止めは彼女たちの必需品となっています。
作業服は通常、長袖と長ズボンで身体を覆いますが、顔や首は特に日焼けしやすいため、適切な保護措置が必要です。また、ヘルメットのあご紐による日焼けを防ぐための透明なあご紐も市場に登場しています。
新型コロナウイルス対策グッズ
現在、建設現場での大きな課題の一つは新型コロナウイルス対策です。高温多湿の環境下でのマスク着用は熱中症のリスクを増大させ、またマスクを通してのコミュニケーションも困難になることがあります。
これに対処するため、マスクの代わりにヘルメットに取り付け可能な「フェイスシールド」の使用を推奨します。フェイスシールドなら飛沫感染を防ぎつつ、顔が見えるためコミュニケーションの障壁も低減します。
このため、現場監督だけでなく作業員もフェイスシールドへの切り替えを検討すべきです。
【現役現場監督が解説】現場監督の若手はなぜ辞めるのか?現場道具を揃えるメリット
現場道具を適切に揃えることは、建設現場での作業効率と安全性を大きく向上させます。以下は、具体的なメリットをいくつか挙げたものです。
- 効率の向上
- 安全性の確保
- 作業品質の向上
- コストの削減
- 職員の士気向上
順番に解説します。
効率の向上
必要な道具がすぐに手に入ることで、作業の進行がスムーズになります。時間のロスを最小限に抑えることができ、プロジェクト全体の効率が向上します。
安全性の確保
適切な道具を使用することで、作業中の事故や怪我のリスクを低減できます。特に、安全規格に適合した高品質の道具を使用することは、作業員の安全を保障します。
作業品質の向上
正しい道具を使用することで、より精密で質の高い作業が可能になります。これは、最終的な建築物の品質に直結し、顧客満足度の向上につながります。
コストの削減
長期的に見れば、効率的な作業によって時間とリソースの節約が可能となり、コスト削減に貢献します。また、道具の適切な管理と保守により、頻繁な交換や修理の必要性が減少します。
職員の士気向上
現場で必要とされる適切な道具が揃っていることは、作業員が自分の仕事に誇りを持ち、モチベーションを保つことにも繋がります。
以上の点から、現場道具をしっかりと揃えることは、作業効率、安全性、そして経済的な利点をもたらす重要な投資と言えます。
現場監督の道具選びのポイント
私の経験上、道具の選択は作業の性質によって変わります。
以前は、ラチェットやスパナのような道具を頻繁に使用し、その際の「ガチャンガチャン」という音に大きな魅力を感じていました。
しかし、時が経つにつれて、そのような重い道具を常に持ち歩く必要がなくなりました。現在では、タブレットや必要最低限の図面だけを持っていくこともあれば、時には手ぶらで現場に行くこともあります。
施工現場では、道具の必要性はプロジェクトの要求に応じて変動します。作業に必要ない時は自然と道具の数が減り、逆に必要性が高まると道具の数も増えます。多くの道具が必要な場合は、持ち運びやすい手提げバッグを使うのが一般的です。
これは、個々の職人が日々の仕事に何を重視しているかが、持ち歩く道具に反映されていることを示します。
また、事務的な作業が得意な人々や、管理職の役割が増えた人は、より少ない、しかし個人的にカスタマイズされた高品質の道具を選ぶ傾向にあります。
私自身も、新しい道具を試したり、高価なボールペンを購入することで、仕事へのモチベーションを高めています。道具へのこだわりが、より良い業務遂行へのモチベーションとなることは確かです。
現場監督がもらって嬉しいもの
現場監督がもらって嬉しいものは以下のとおりです。
- ボールペン
- 高級ハンカチ
- カップラーメン
- お弁当箱
- 折りたたみ財布
- 帽子
- 腕時計
順番に解説します。
ボールペン
現場監督にとって、ボールペンは必須のアイテムです。記録を取る、指示を出すなど、日々のコミュニケーションツールとして活用されます。高品質なボールペンは、書き味が良く、耐久性に優れているため、プロの仕事を支える信頼できる道具となります。
高級ハンカチ
現場監督は屋外での作業が多いため、汗を拭いたり、手を清潔に保つためにハンカチは非常に便利です。高級ハンカチは、使用感が良く、見た目にもエレガントで、現場監督のプロフェッショナルな印象を高めます。
カップラーメン
忙しい現場監督にとって、手軽に食べられるカップラーメンは、時間がないときの救世主となり得ます。温かい一杯で心も体もリフレッシュできるため、現場の休憩時間にぴったりです。
お弁当箱
現場での食事は現場監督にとって重要な時間です。効率的に食事をとるためには、機能的かつデザイン性の高いお弁当箱が最適です。耐久性があり、保温機能付きのお弁当箱は特におすすめです。
折りたたみ財布
現場監督は多くの場所を移動するため、コンパクトで機能的な折りたたみ財布は大変便利です。カードや現金を効率的に管理でき、スペースを取らないため、常に持ち歩きやすいです。
帽子
屋外での作業が多い現場監督には、帽子が欠かせません。日差しを防ぎ、頭部を保護するためにも、機能的でスタイリッシュな帽子が喜ばれます。特に通気性が良く、快適なものを選ぶと良いでしょう。
腕時計
時間管理は現場監督の業務において非常に重要です。高機能な腕時計は、正確な時間を把握するだけでなく、防水や耐衝撃性に優れたモデルが現場での使用に適しています。
現場監督の帰宅時間
施工管理職の帰宅時間は一般的に遅めであり、多くの場合、午後8時から10時の間に帰宅することが一般的です。これは、通常の業務時間後にも現場の監督や文書作成などの仕事が残っているためです。
さらに、現場の具体的な状況や進行状況に応じて、作業がさらに長引くこともあります。この種の長時間労働は、施工管理職の健康やプライベートライフに大きく影響し、業界全体の改善が望まれています。
まとめ【現場監督の方は持ち物を見直しましょう】
現場監督として効率的に仕事を進めるためには、適切な道具とアイテムが必須です。
安全性を確保しつつ、作業効率を上げるために必要なアイテムを厳選し、その選び方と利点を解説します。重要なアイテムには、安全靴やヘルメット、安全帯、そしてデジタルデバイスが含まれます。
- 安全靴とヘルメット: JIS規格に準拠し、安全と快適さを確保。
- 安全帯: 高所作業での墜落防止に必須。品質の高いものを選びましょう。
- タブレット端末: 紙の図面をデジタル化し、データ管理を効率化。
- ヘッドライトと手持ちライト: 明るい作業環境を確保し、安全性を向上。
- ツールボックスと電工バケツ: 必要な道具を整理し、移動や保管を効率的に。
これらのアイテムを適切に使用することで、現場での作業がスムーズになり、安全に業務を遂行できます。